弁護士費用の種類について
弁護士を利用するにあたっては、様々な種類の費用がかかります。そのことについて、一つずつお伝えします。まず、法律事務所の弁護士に事件を依頼する場合は、着手金というものが必要になります。着手金は事件の結果に関係なく支払うことになっています。つまり、不成功に終わっても返還されないため、注意が必要です。
それから報酬金ですが、これは訴訟などが成功したときに支払うお金であり、そのなかには、部分的な成功も含まれます。つまり、成功の度合いに応じて支払うものですが、まったくの不成功に終わった場合は支払う必要はありません。また、実費や日当というものがあります。これは、出張を要するような事件である場合に、交通費や宿泊費、それに日当などがかかるものです。
そして、手数料。これは、当事者の間に争いのないケースにおいて、書類作成などの事務的な手続きを依頼するときに支払うものです。それから、法律相談料。これは、依頼者に対して行う法律相談の相談料です。
そして、最後に顧問料。これは、企業や個人などと顧問契約に基づいて、継続的に行われる一定の法律事務に対して支払うことになっています。
利用しやすさの問題について
医者などと同様に、弁護士の存在も広く世間に知られていますが、まだまだ個人が依頼をすることは少ないのが現状です。その理由には、経済的なものも少なからずあります。
弁護士に依頼する費用というのは、一般の人にはまだまだ高額であるからです。それに、どんな問題であっても、日本ではなるべく訴訟に持ち込まず、話し合いで解決したほうがよい、という考え方が根強いこともあります。
以前は、弁護士という職業の性格上、宣伝や広告などはすべきでない、という考え方が一般的でした。そのため、弁護士や法律事務所などの広告は、法律で規制されていたのです。
しかし、この規制は2000年10月頃に撤廃され、今では一般に向けての広告がHP、タウンページ、鉄道やバスの車内広告などでもよく見られるようになっています。医療の分野においては、公的保険制度というものがあり、誰でも安価に医者にかかることができるようになっていますが、弁護士などの法律サービスにおいてはそういうものがありません。これは法律サービスにおいて、社会的コンセンサスがないということにも通じます。
弁護士の歴史について
弁護士のような職業は、歴史的にどれぐらい古くからあったのでしょうか?実は、古代ローマや古代ギリシャでは、すでに現在の弁護士に似た活躍をする人たちがいました。それは、裁判において詭弁や代弁を弄する職業が存在していたことにあります。
また、西ヨーロッパにおいては、ローマ法の下の制度として、弁護士に似た職業が発達し、中世ヨーロッパでは法律家を養成するために、各大学に法学部もつくられていたのです。
それから、日本では鎌倉時代に争議に際して、弁論や口述が上手な代官が存在しています。
そして、近代になると、日本にも弁護士の制度として、明治時代に近代的司法制度が誕生することになります。その頃の弁護士は、まだ「代言人」と呼ばれていました。しかし、代言人の地位というものはまだ低く、きちんとした資格制度がなかったため、なかには悪質な者も存在していました。
1893年になると、やっと近代的な「弁護士法」というものが制定されました。その頃の弁護士は司法省の監督のもとに置かれていましたが、1949年に、新しい弁護士法が制定され、現在のような法律事務所での弁護士の活躍が見られるようになったのです。